三省堂の「新明解国語辞典」です。
閑な日曜日、辞書で遊んでみました。
今はNetで事が済み死蔵ですが、広辞苑と電子辞書の間に三省堂の「新明解国語辞典」があり、職場と自室に置き手頃で引き易く重宝しました。
普段、必要が有って探す項目では余り眼にすることは有りませんが、ひと言多い独自の斬新且つ個性的な解釈に一時、タモリの番組なんかでも話題になりました。
以下は、第5版の面白解釈の抜粋です。
面白かったけど疲れた~(^^ゞ悪妻
第三者から「わるいつま」と目される女性。
[当の夫は案外気にしないことが多い]一度に
「-
ビール一ダースを飲み干した/-酔いがさめた」
色香
離れてみた女性の顔かたちの美しさと、
近寄って感じる香料と体臭の交じった、なんとも言えない魅力。
ギャル
[流行に敏感で、
性的にもあけっぴろげな]若い女の子[原宿-]
公僕
権力を行使するのではなく、国民に奉仕するものとしての公務員の称。
但し、実情は、理想とは程遠い。号泣
(ふだんは泣かない大の男が)天にも届けとばかりに悲しみ泣くこと。
午前様
御前様のもじり。宴会などで、真夜中になってから帰宅する人。
[仕事で遅くなった人は指さない]狂う
働きはするが、そのものの正常な機能が失われる。
「競輪(女)に-[=おぼれて、生活のリズムがすっかり失われる]」
ごろつき
弱みを持つ人をいつもねらいながら、ゆすりやたかりを働いたりする悪い奴。
[無職・住所不定であることが多い]人生経験
人生の表街道を順調に歩んで来た人にはとうてい分からない、実人生での波瀾に富み、辛酸をなめ尽くした経験。[言外に、真贋の見極めのつく確かさとか、修羅場をくぐり抜けてきた人たちの一大事に対する覚悟の不動とかを含ませて言うことが多い]
せこい
けちだ。
「献金に百円持ってくるように友達にいわれたそうで、訳のわからない息子は”(せこい)教会だな”と思いながらも、たった百円でたくさんお願いをしてきたという。どっちが(せこい)のやら…。動物園
公衆に生態を見せ、かたわら保護を加えると称し、捕えてきた多くの鳥獣・魚虫などに対し、
狭い空間での生活を余儀無くし,飼い殺しにする人間中心の施設。読書
[研究調査や受験勉強の時などと違って]一時(いっとき)現実の世界を離れ、精神を未知の世界に遊ばせたり人生観を確固不動のものたらしめたりするために、(時間の束縛を受けること無く)本を読むこと。
[寝ころがって漫画本を見たり、電車の中で週刊誌を読んだりすることは、勝義の読書には含まれない] どら猫
[飼い主がなかったりなどして]人の家の台所などをねらい、
盗み食いをするずうずうしい猫。のろける
妻(夫・愛人)との間にあった
(つまらない)事を他人にうれしそうに話す。
初恋
少年少女時代(青年初期)の、
うたかたと消えた恋。
凡人
自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合せなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人
(マイホーム主義から脱することの出来ない大多数の庶民の意にも用いられる)右
アナログ時計の文字盤に向かった時に1時から5時までの表示のある側
[明という漢字「月」が書かれている側と一致]焼く
(灰になるまで)燃やす。「ごみを-/
死体を- /民家二棟を-」
世の中
同時代に属する社会を、複雑な人間模様が織り成すものととらえた語。
愛し合う人と憎みあう人、成功者と失意・不遇の人とが構造上同居し、常に矛盾に満ちながら、一方には持ちつ持たれつの関係にある世間。 恋愛
特定の異性に特別の愛情を抱き,高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい 、
出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常には叶えられないで、やるせない思いに駆られたり,まれに叶えられて歓喜したりする状態に身を置くこと。